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コラム


害虫対策

2020.02.16

以前、ホームセンターで家庭菜園講座を行った時のこと。
相談で多かったのが害虫対策でした。
害虫への対策で一番効果的なのは農薬で、最近ではホームセンターなどでも手軽に入手できるようになりました。
とは言え、使用法を間違えると怖い物。濃縮タイプでは、2000倍、4000倍に薄めて使うタイプが多いのですが、
この倍率をきちんと守っていますか?
バケツ一杯なら一滴ぐらいですが、これがもし2滴入ってしまったら・・・・・。
我々の仕事の中でそういうことが怒れば、その野菜は出荷停止。
少しの量が重大なことに繋がります。
たかが一滴、されど一滴なのです。
家庭菜園では誰かが農薬の量をチェックする訳ではありませんので、記載された用途・用法を守りましょう。

農薬もかけたからといって必ずしも速効性があるわけではありません。
効かないからと言って量を増やせばよいというものでもありません。
ポイントは、かけるタイミング。

アオムシなら、卵や成虫ではなく、ふ化した幼虫にかけてこそ効果があるのです。
ですから、毎日の観察はとても大切。
一番簡単なのは畑に飛んできたチョウチョをみつけること。
チョウチョは楽しくて飛んでいるわけではありません。訪れるのは卵を産むため。
「チョウチョを見たら卵を探せ!」ですよ。葉の裏などをよく探してみてください。

そしてアブラムシ。
野菜ならトウモロコシ、なす、トマト・・・。バラにも見られる害虫です。
これも殺虫剤が市販されていますが、手軽で安全な対策なら牛乳がオススメ。
方法は500倍に薄めた牛乳を霧吹きなどでアブラムシに直接吹きかけることで、牛乳の粘膜が退治してくれます。
ですが、これもあまり大量発生すると効果がありません。
一匹でも見つけたら、こまめにシュッシュとやってみて下さい。
牛乳は人体に無害ですので毎日かけても心配ないですよ。

害虫対策でいずれも大切なのが使う時期。
毎日作物を観察し、向き合うこと。

大切に育てて楽しく収穫の時期を迎えましょう。