2020.02.16
スーパーの店頭に並ぶ野菜は、どれも形やサイズが揃っていて気持ちがいいですね。
これは選別されて規格に合ったものを販売しているから。
家庭菜園の経験がある方なら、綺麗な形をした野菜を育てることの難しさを感じたことがあるのではないでしょうか?
我々生産者は、消費者が求める(売れる)野菜を作るのが仕事で、
それに対しての研究や努力を日々行っています。
それでも時には規格外の野菜ができてしまうこともあります。
野菜の直売所などでそんな野菜を見かけたことはないでしょうか?
「少しぐらい形が悪い方が美味しい」と言う方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。
曲がったきゅうりが美味しいという根拠は無く、きゅうりは本来まっすぐで、適度な太さがあり、
表面のトゲがしっかりしているものが美味しいのです。
トマトだって、丸くて真っ赤に熟しているもの、キャベツやレタス、白菜などはしっかりと葉が巻いているものが一番。
見栄えの問題だけではなく、形や色つやが良いということは野菜が健康に育っている証拠だからです。
良い環境や充分な栄養と水を与えることで野菜は元気に育ちます。
もちろん天候によっても出来は左右されますが、それも見越した上で環境を整えることが必要です。
曲がったきゅうりができてしまうのは生育の途中で何か妨げになるものがあったり
栄養不足や水不足などによる生育不良が原因であると考えられます。
また、化学肥料を使っているから美味しくないとか、安全じゃないではなく、適切な亮を適切な方法と
タイミングで使用することで、安心・安全でなおかつ美味しい野菜を作ることができると考えます。
そうしてできた野菜は、形、色つやともに良く、もちろん味の良いものになります。
美味しい野菜を選ぶ時には、そんなことを思ってみてはいかがでしょうか?
野菜にとって味はもちろん、見た目も重要です。
人間と同じですね(笑)
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